【品質保証:必見!】AIで画像を分類!エビデンス管理を効率化し、品質向上に繋げる方法

画像は撮りためるだけでは意味がない。

画像検査システム以外でも、産業用カメラや顕微鏡・ビデオマイクロスコープを使って製品の画像を撮りためている方もいると思います。ただ、画像を撮りためても効果的に運用できている方は少ないようです。

例えば、画像の活用方法の1つとして、エビデンス(証拠画像)があります。製品を納入後に、お得意先からご指摘をいただくこともありますよね。ただその際、その責任がどこにあるのか揉めるケースも散見されます。

お得意先 「8月1日のロットにへこみがあったよ?」
御社   「えっ?!分かりました、調査してみます(このへこみはウチの工程では付きようがないんだけどな…)」

こんなケースを回避するために、エビデンス(証拠画像)が活用できます。

お得意先「8月1日のロットにへこみがあったよ?」
御社「製品の画像を保存しているので、チェックしてみます!」

↓画像確認後…

御社「製品画像をチェックしましたが、へこみは有りませんでした。」
お得意先「そうですか、それなら別の工程で発生したのかもしれないですね。」

画像を撮りためるだけであれば、大きなコストは掛からないのでとても有効な手段です。

まだ画像検査機の導入がなく、お客様対応に苦慮されている品質保証の方に特にお勧めいたします。

課題は目的の画像をどうやって探すか

ただ、このエビデンス(証拠画像)の運用にも課題があります。
エビデンスとするには全ての画像を保存していくことになりますが、1日に1万を超える枚数の画像から、目的の画像を探すのは容易ではありません
既に画像を撮りためている方は、過去の画像の中から該当する画像を見つけ出すのに苦労した経験はありませんか?

人による画像チェックでは膨大な時間がかかる上、見逃しが発生するとエビデンスとしての効果を発揮できません。
エビデンスのためには、スピーディに目的の画像を見つける仕組みが必要です。

AI画像解析で分類とスコア付けで解決!

仮に数万の画像の中から「不良品画像」や「汚れの画像」など目的の画像を検索することが出来たら、すぐに画像が見つけられると思いませんか?
ということで、Pixelupではこれらの課題を解決するためのソフト「AIスコアリングシステム」を開発しました。このソフトは撮像した画像を分類し、データベースに記録していきます。

ソフト概要

  1. カメラやビデオマイクロスコープで撮像した画像を、所定のフォルダに格納する。
  2. 画像が格納されると、予め用意しておいたAIモデルを使いその画像を分類・スコア付けする。
  3. 解析された画像は別フォルダに移動する。
  4. 画像のファイル名や分類結果・スコアをDBに書き込む。
  5. ソフト上から日付・分類結果・スコアから目的の画像を検索する。

という流れです。

画像を分類・スコア付けするAIの部分はSONYのNeural Network Consoleを使います。これはWindows版であれば無償で使え、クラウド版は従量課金制(無料枠あり)のため、気軽に始めやすいことが特長です。Neural Network ConsoleはYouTubeの公式ページに豊富にチュートリアルが掲載されていますし、Pixelupでモデルの作り方をお伝えすることも可能です。

Neural Network Console

画像はOK・NGなどの二値分類だけではなく、汚れ・ショートモールド・黒点異物等のように複数に分類することも可能です。

良くあるご質問

Q
このサービスはサブスクリプションですか?
A

ソフト自体は買い切り型です。
Neural Network Consoleをクラウドにご使用になる場合は、従量課金制にで費用が発生します。(PixelupはNeural Network Consoleの使用にあたり、商流には入りません。御社自身で契約を御願いします。)
Neural Network ConsoleのWindows版は無料でお使いいただけます。
 *2024年8月時点

Q
撮像環境がなくても導入できますか?
A

撮像環境のインストールも含めて、Pixelupにお任せ下さい。

Q
トライアルすることは出来ますか?
A

可能です。
 1.既に撮像環境をお持ちの方にはまずNeural Network Consoleで画像分類ができるかどうかのテストを実施します。
 2.分類が可能であれば、ソフトウェアをお貸出しいたします。

もし撮像環境がない場合、環境構築も含め有償で承ります。(費用は別途打合せの上決定とします)

Q
既に画像検査システムを持っていますが、そこで取得した画像も使えますか?
A

はい、使えます。どのメーカーのカメラ・フォーマットでも、フォルダに画像を格納できれば分類・スコア付けすることが可能です。

効果的な画像の活用方法3選!

画像の活用はエビデンスに限った話ではありません。
他にも、「品質データを可視化し、工程改善へ繋げる」「自動検査機の導入前ステップ」の場合でも高い効果を得られます。画像の活用方法はこちらの記事もご参照ください。

まとめ

画像を分類・スコア付けすることで画像を効率的に活用し、お客様からの対応や分析速度を大幅に短縮することが可能です。画像検査システムに比べてローコストで始めることもお勧めしたい特徴の1つです。

トライアルも承っております。ご不明点は御気軽にお問合せ下さい。

トライアルはこちらから!

この記事を書いた人